リャンシャンテンの牌理(3)
ここまで紹介した2つのパターン当てはまらない手牌について。
1. 4ターツ + 浮き牌
この形は、浮き牌を残すか残さないかが焦点となります。
例1
ツモ
⇒切り
例1のようにという明らかに弱いターツがあり、
浮き牌が厚い連続形となっていれば迷わず を残すところ。
得点的にタンヤオ・ピンフ・イーペーコーといった手役が狙えるのも魅力です。
例2
ツモ
⇒切り
しかし例2は微妙です。打ちも有力な一手ですが
大した手役が望めないためストレートに 切りとし、
素直にイーシャンテンへの受け入れ枚数を最大にして良いと思います。
例3
ツモ
⇒切り
例3は両面ターツがすでに3組あり、これ以上両面ターツをつくる必要が無いため
を切って確率は低くとも
ツモに備えるべきです。
2.ノーヘッド形
ノーヘッド形は難しい選択が多いように思います。
例4
ツモ
⇒ 切り
切りも悪くありませんが、
テンパイスピードは面子優先の切りが有利。
イーシャンテンになる枚数は、
を切ると
の6枚減に対し
を切ると
の7枚減。
これだけだとあまり差がないように見えますが、
を切った場合の
ツモはそれなりに有効牌として機能します
また、の縦引きでマンズ雀頭となった場合にソーズのリャンカンが崩れている
テンパイチャンス4枚減、これはかなり大きいと思います。
変化A
ツモ
変化B
ツモ
例5
ツモ
⇒切り
と
の比較ですが、
ツモ
はイーシャンテンになるのに対して、
ツモ
はリャンシャンテン変わらず。
微差ですがマンズの連続形を残した方が有利です。
変化A
ツモ
変化B
ツモ
3.七対子含み
七対子リャンシャンテン、すなわち四対子形について。
例6
ツモ
⇒または
切り
面子手ならサンシャンテン、七対子はリャンシャンテン。
なので、トイツに手をかけるわけにはいけません。
一般的にトイツとターツの複合形を残した方が、面子手への移行がスムーズにいきます。
例7
ツモ
⇒切り
面子手でも、トイツ手でもリャンシャンテンの手牌は判断に迷うところです。
ピンフが確定するわけでもないので
ここは 切りで七対子の目をまだ残した方が良いでしょうか。
例8
ツモ
これが全て両面ターツならのトイツ落としピンフ狙いで問題ありません。