牌理で打つ


牌理とは、四面子一雀頭を効率よく完成させるための理論です。
麻雀の手作り、その根幹となる考え方です。
同じような意味の言葉に「牌効率」があります。

麻雀というゲームは、1局単位で考えれば

「4人のうち誰が一番早く四面子一雀頭を完成させられるか」 を競うゲームです。

ですから牌理によって切る牌を選ぶのが基本です。

麻雀の手牌には「速さ」「高さ」「守備力」の三要素があります。
このうち「速さ」が最も大切です。
なぜなら速さで高さ・守備力をカバーできるからです。

どんなに高い手でもアガれなければ点棒を増やすことはできません。
早くアガるというのは、将来あがるかもしれなかった相手の手を阻止していることになり実際にあがった点数に+αがあると考えて構いません。

また相手がテンパイする前にアガリきれば振り込むことはありません。早さは「手牌の命」なのです。手役に目を奪われてアガリを逃すなど最もしてはいけない行為だと心得ておきましょう。

「見せかけの華麗さは、あがれる巡目を遅らせるだけだ」

これは漫画「あぶれもん」のセリフから。蓋し名言です。

前置きはこれくらいにして、「牌理で打つ」とはどういうことか述べましょう。


たとえばこの手牌をどのように考えるかです。

チャンタが見え、ソーズで上面子を完成させれば三色も狙える。
麻雀初心者は、覚えている手役のどれが作れそうか、
そればかり考えてしまいがちです。

そのため、

 ツモ ドラ

ここでを切る、というような失敗をよくします。

手牌の13枚(+1枚)を構成から考えるようにすることが大切です。

手牌はこのようになっています。

四面子一雀頭のうち、足りないもの何でしょうか。二面子・雀頭は完成しています。

両面で一面子は計算できるので、あと残るは一面子。

他にターツは存在しないので、残るで作らなければいけない。

となれば一番ターツが作りにくいのはどれか…


このように考えていけば、麻雀で何を切れば良いかというのは それほど悩むことなく答えが出るものです。手牌を分析し、消去法的に切るべき牌を選出し、 あとはその牌を比べていけばいいのです。

大切なのは「比較すること」。比べることで、切り間違いが大幅に減らせます。

この手牌なら、面子・ターツで使っていない が切る牌の候補。

それぞれどんな機能を持っているか把握し、一番不要な牌を考える。

切る候補のリストアップと比較の繰り返し。
これが牌理で打つということであり、麻雀の基本です。


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