3枚複合形
3枚複合形は
「トイツ+ターツの複合形」「カンチャン2つの複合形」
この2つだけしかありません。
トイツとターツの複合形
これはトイツの項目でも少しふれておきました。
ターツの1枚が重なった形で、ターツのみの受け入れに比べて
コーツになる受け入れの2枚が増えます。
複合の種類 | 具体例 | 面子が完成する牌 | 枚数 |
ペンチャン + トイツ | 6枚 | ||
カンチャン + トイツ | 6枚 | ||
リャンメン + トイツ | 10枚 |
このような形があっても、安易にトイツやターツに固定してしまう打ち手が目立ちます。 トイツ固定は4枚ないし8枚(リャンメンの場合)のロス、 ターツ固定は2枚ないし4枚のロスです。
【例1】 ツモ
初心者はなぜかトイツを好む傾向があります。
このような形から を切る人も見かけますが、 の4枚の受け入れを消し、ピンズの下手変わりも否定する良くない打ち方です。
2枚や4枚くらい、大したことがないように感じるかもしれません。
しかしテンパイスピード勝負の要素が大きい麻雀で、
単純に受け入れだけを減らすのであれば明らかに損な打ち方でしょう。
を切るのが標準的な打ち方です。
【例2】 ツモ
例2のような形から を先打ちするような打ち方も、多くの場合で悪手となります。現状で16枚しかない受け入れを、12枚に減らすのはとても大きなロスです。
さらにこの手はタンヤオでポンテン(ポンをしてのテンパイ)がきくので、
が切りづらい場でもない限り、 打ちの一手です。
セオリー・まとめ
トイツとターツの複合形はあまり早いうちからトイツやターツに固定せず、 受け入れを広くするのが基本的な打ち方。
イーシャンテンで不要牌を残したターツ固定も4枚ロスになるので避ける。
リャンカン
カンチャンが2つ連結した形をリャンカンと呼びます。
リャンカンには以上の5通りの形があり、
全てカンチャンの倍、8枚の受け入れがあります。
リャンカンは受け入れ枚数だけならリャンメンと同じ8枚なので、好形と言えます。しかし他の牌組との兼ね合いで、リャンカンが不自由になることがあります。
【例3】 ツモ
例3はリャンカンを残して を切るのがテンパイに一番近いのですが、一通という手役を捨てることになります。ソーズのリャンメンから埋まってしまえば待ちもただのカンチャンです。
【例4】 ツモ
例4は何を切ってもロスが出る難しい選択です。
どちらの形も打牌に迷いそうですね。
リャンカンは牌を3枚使う分、テンパイが近づくにつれて手牌を窮屈にしてしまいます。
もちろんこれは避けられない部分もあるのですが…
セオリー・まとめ
カンチャンの二連形をリャンカンといい、リャンメンに次ぐ好形とされる。 特に序盤では威力を発揮するが、テンパイが近づくにつれリャンメンよりかなり劣る形となる。