後づけ(2)


前回、ドラが2~3枚ある場合は後付けでも仕掛けるべきことが多いと書きました。
後付けが有効な手牌・場面は他にもあります。

急所の牌が出た

例1   ドラ

例えばこの手牌で上家から が出たとします。
間違いなくこの手牌の急所であり、
これを見逃すと、 もう残り2枚しかありません。(1枚はドラ表示牌)

を自力で2回引き込むのは相当厳しいと考えられます。
そこで、ペンチャンでチーして後付けします。

  

後は を素早く処理し、安全な牌を1枚抱えておきます。
または、役牌をもう1枚引いてきたら残しておくと良いでしょう。

いかにも後付けの仕掛けですが、
絞りきれずに出てくるケースがほとんどです。
逆に抱え込んだ相手は、攻撃に出てくることはありません。
ドラ面子を晒したところで守備力が下がることはないので
まったく問題ない仕掛け方です。

二段構えのバック

役牌だけが頼りの手牌だと仕掛けにくいものですが、
三色やイッツーの含みを持たせるとより効果的です。

例2   ドラ

例2は は当然チーして、三色と白を天秤にかけます。

例3

例3は が出た場合ポンの一手です。
あがれない方を引いて困る心配はあまりないし、

を引くと三暗刻トイトイに変化します。

どうしてもアガリたい勝負所

南場になると、アガリ点数は関係なくどうしてもアガりたい状況に直面することがあります。
オーラス僅差のあがれば逆転、という場面が代表例です。

例4

例4のような点数状況で、 が出るまで待つのは温いでしょう。
食い散らかしてでも1500点をあがりにいく場面です。
鳴けるものは全て鳴きましょう。(5mのポンは駄目ですが・・・)

このようなオーラス接戦では相手も必死にあがりにいくため、
役牌を止める余裕はほとんどありません。
そのため、後付けが有効な戦術となります。


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