カン(1)
同じ牌が4枚揃えば「カン」することができます。
しかし、どんな場合でもカンした方が得とは限りません。
カンについて利点と欠点の両方を考えてみましょう。
1.カンのメリット
(1)符が高くなる
カンツには8符~32符が与えられるので、アガったときの得点が上がります。特にヤオチュー牌を暗カンしたときの32符は大きく、俗に「ヤオチュー牌のアンカンは1ファンアップ」と言われています。
例1
ポン
ドラ
この手は40符3ファン、5200点の手です。
★
を加カンした場合、
20+8+16=44 → 切り上げで50符
となりアガリ点は最低でも(カンドラがのらなくても)6400点になります。
★
を暗カンした場合、
20+32+4=56 → 切り上げで60符
となり、アガリ点は7700点(もしくは切り上げ満貫の8000点)まで上がります。
(2)ドラが増える
カンがあると、カンドラがめくられます。
不確定ですが、自分の手にカンドラがのって大物手に化ける可能性もあります。
例2
ポン
ドラ
こんな2000点の手でも、カンしてモロのりすればハネ満になります。
これがカンの最大の魅力でしょう。
★
ドラ
(3)ツモが増える
カンできる牌を引いた時に忘れてはいけないことです。
例3
ポン
ツモ
ここで をツモ切るのもひとつの手ですが、テンパイする機会を1回失ってしまいます。アガリに向かうのならば加カンした方が良いでしょう。
(4)リンシャンカイホー
リンシャン牌であがることができれば、リンシャンカイホーの1ファンがつきます。
テンパイしているとき限定のメリット。
(5)特定の牌を使用不可にできる(暗カン限定)
相手にチーすらさせたくない場合、暗カンは有効です。
2.カンのデメリット
カンには常にデメリットがあります。
(1)他家のドラが増える可能性がある
自分にばかり、ドラがのるとは限りません。
他家の点数を高める可能性も十分にあります。
特に他家からリーチがかかっている状況では
カンするとカンドラに加えてカン裏までのせてしまうので非常に危険です。
(2)点数や狙っている手役がバレる(暗カン・大明カン)
もっとも分かりやすいのは大三元の例です。
例4 ポン
ここで を引いても、できる限り自然にツモ切らなくてはいけません。
カンしてしまうと が大幅に出にくくなります。
ネット麻雀ならば鳴き無しボタン必須です。
が場に出たときラグがあると・・・・・
(3)受け入れが減るケースがある(暗カン限定)
例5
ポン
チー
ツモ
こんなケースが最も分かりやすいでしょうか。
暗カンすると大変なことになりますw
他にもありますが、ざっとこんなところでしょうか。