スジについて(2)
麻雀で最も大切な概念のひとつ、スジについてさらに解説します。
遠いスジ?
よくある(らしい)初心者の誤解です。
例えば
このリーチで
が捨てられているので
、
はスジです。
リャンメン待ちがないので多少安全です。
しかし が通っていても
と
は安全とは言えません。
「遠いスジ!」と言って、切る人をたまに見かけますが、意味はありません。
ただ、同じ無筋でも と
では危険度に差があります。
は
と
、どちらの両面でも当たる可能性がありますが
は
の両面が否定されるので、まだマシと言えるでしょう。
スジを表にしておきましたので、確認してください。
捨て牌 |
スジ |
4 |
1 と 7 |
5 |
2 と 5 |
6 |
3 と 9 |
1 と 7 |
4 |
2 と 8 |
5 |
3 と 9 |
6 |
より安全なスジ
<相手のリーチの捨て牌>
ドラ
このリーチで考えてみましょう。ドラはです。
自分の手が例1であったとします。
例1
ツモ
が通っているので
と
がスジですが
どちらを落とすべきでしょうか。
が当たるのは
単騎
と何かのシャンポン または
-
が当たるのは
単騎
と何かのシャンポン
ペンチャン、カンチャンの可能性がない分、の方が安全なのは明白です。
ですからここでは 切りとなります。
単騎なんてあるのか、と思う人がいるかもしれませんが












など複合形なら十分ありえます。
セオリー
老頭牌はカンチャン・ペンチャンがないので他の数牌よりも安全!
<相手のリーチの捨て牌>
ドラ
図2
ツモ
次に自分の手が図2であったとします。
と
がスジです。
-
が当たるのは
単騎
と何かのシャンポン
-
が当たるのは
単騎
と何かのシャンポン
ですが、が4枚見えている(ドラ表示牌を含む)ので、カン
待ちはありえません。
逆にドラが なので、カン
待ちはいかにもありそうです。
リャンカンで と持っていれば
を切ってリーチするでしょう。
などもありえます。
は「スジで安全」どころか、バリバリの危険牌ですね。
図2からは を切りましょう。
セオリー
ドラそばは、スジでも危険! スジひっかけリーチも多い