オーラスの戦術(3)


いくつか例をあげ、オーラス特殊条件下での戦術・状況判断を紹介していきます。 例題と全く同じ場面に合うことはないでしょうが、大切なのは考え方を知ることだと思います。

テンパイ取らずの応用例

平場であればドラ切り即リーチで勝負して良いと思いますが、
点数状況を見ると

・満貫ツモでもトップになれない(ハネツモ条件)
・上家に満貫直撃で3着転落

という点差です。
順位ウマを考えると、ここでドラを切り出すのはメリットよりもデメリットの方が大きいのではないでしょうか。

そこで一捻りして、切りでテンパイを崩します。 ドラ2丁使いが確定しソーズで雀頭ができればハネツモも狙えるので、この局面では最も優れた一手です。

見逃し

見逃しはリスクが大きい行為ですが、副露手なら戦略として成り立つ場面もあります。

オーラストップとわずか2400点差。このを鳴くことに異論はないでしょう。
678の三色もあります。

その後、2000点のテンパイを取って対面からアタリ牌が出た局面。
こので手牌を倒す手はありません。
ツモ・直撃でトップになれるのですから、対面か上家からアタリ牌が出ても見逃すべきです。

ノーテン宣言

オーラストップ目でノーテン宣言をしてもトップが確定するのであれば たとえテンパイであってもノーテンを宣言してゲーム終了するのが無難な判断です。 一人ノーテンで縮まる点差は4000点なので、 4000点以上開いていれば、少々速めに流局狙いのオリを選択して構いません。

画像の局面は下家に満貫をツモられるとまくられるので、 役無しテンパイを維持していますが上家は現物を連打をしており、 どうやら手にならずオリている様子です。

上家の最後の打牌が危険牌でない限り、ノーテンを宣言して問題ないとみます。 運悪く上家がテンパイしていることはあるかもしれませんが、 この点差では「続行したせいで逆転される」危険の方が高いと思います。

鳴かせ&差し込み

ダントツのトップの場合、怖いのは親の連荘だけになります。 もちろん連荘を過度に気にする必要はありませんが、 時には他人に協力することでトップ率を上げることが可能です。

例題で、下家の仕掛けをどう見るかです。

「普通に安手で逆転の見込みがなく、親との点差も近いので2着キープの仕掛け」

と考えるのが一般的な読みでしょう。 そうと分かればここは下家に協力するのが良い判断です。

あたりから中張牌をドンドン切って、タンヤオをあがってもらいましょう。 ロンされても何ら問題ありません。


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