オーラスの戦術(2)
オーラスのリーチ判断について。
普段は積極的にかけるべきリーチも状況次第で自重するべき場合があります。
リーチ棒を出したばかりに、順位が下がってしまうこともあるからです。
例1
特にトップ目でオーラスを迎えた場合、無駄なリーチはかけずに終局を目指します。 例1は満貫狙いの25pリーチは平場での打ち方。 この点数状況ではダマテンで、しかも出やすい14sに受けるのが絶対的な正解となります。
セオリー・まとめ
オーラストップ目の役有りテンパイはダマテン
トップをまくられる心配のないダントツであれば、ダメ押しで役ありリーチをかけるのもありでしょう。
目安としては、2着目に満貫直撃をされてもまくられない点差(自分のリーチ棒を入れれば18000点以上)となります。 したがって、それほど機会があるわけではありません。
例2
トップ目でも果敢に攻めるべきなのは2着目に逆転される危険が高い場合。 僅差で2着目からリーチが入っている場合もそうですし、 例2のようにこちらがリーチをかけようがかけまいが、向こうが逆転条件を満たしている場合も該当します。
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ならダマテンでもあがることができますが、出やすい
はリーチをかけなければあがれません。
はクイタンのトイメンから出る可能性が十分あるし、ダマテンにしても有効な手代わりはないのでリーチをするべき手牌と状況です。
リーチ棒を出すことで、両サイドのツモあがりで着順降下がありえますが、 まだ両サイドはテンパイしてない状況ですから、余計なことは考えず攻めの一手でしょう。
例3
例3はラス目のリーチにどう対応するか。
中を切ってダマテンがこの局面での正着です。
下家に何をツモられてもトップ終了なのですから、わざわざ前面勝負する必要はありません。
中切りのあとはをツモれば幸運。危険牌を引けば中を落として速やかにオリます。
オリてもトップがほぼ確定の状況でリーチ棒を出すのは愚行といえます。
最後に手代わり待ちのダマについて触れておきます。
オーラスであっても、手代わりに期待するべき状況はまれであり 一発や裏ドラに期待したほうが良い状況がほとんどです。
例4
ツモ
ドラ
オーラス2着目で一手変わり三色のテンパイ。
一発か裏ドラがあれば、あるいはツモって裏1で逆転できる状況までは即リーチが正解となります。
特に3900以内の点差でダマテンにするのは非常に損な打ち方です。
を引く確率よりも、一発や裏ドラの確率の方が高いことは常識的に分かることです。
満貫ツモが必要であれば、ダマテンにしてとの振り代わりを待つことになります。
ただし、三色になる前にアガリ牌が出れば当然あがるべきです。
手代わり1種でさらに高目、というのはかなり厳しい条件なので過度な期待は禁物。