赤牌と祝儀
祝儀とはフリー雀荘で採用しているところが多いルールで、
- 一発であがったとき
- 裏ドラがのった時
- 赤牌がある時
ご祝儀としてチップがもらえる。
下の2つは1枚につきチップ1枚で、たとえば
ドラ 裏
こんな手でリーチして を一発でツモって裏ドラが1枚乗ったとしましょう。
一発で1枚、裏ドラで1枚、赤牌で2枚で合計4枚です。
ツモあがりの場合はこれを3人からもらえます。つまり、12枚のチップが手に入ります。
チップ1枚の相場は雀荘によって異なります。
だいたい1枚2000点~5000点のところが多いようです。
1枚5000点だと、12×5000=60000(点)
ハネ満にこれだけの収入が加算されるのです。
まったくとんでもないルールですねw
フリーで打つ場合、祝儀はオマケ程度のものではなく収支に直結する要素です。
一発・裏については完全な運ですが、
赤の使い方次第でチップ収入に差をつけることができます。
今回は赤と祝儀について考えてみましょう。
ドラより赤
チップがあるだけ、赤牌の方がドラより価値がデカい。
例1 チー ドラ ツモ
当然、ドラと赤を振り替えます。
ドラポンされる可能性はありますが、それ以上に祝儀の差が大きいと思われます。
チーされた場合はドラよりも赤の方が明らかにマイナスです。
赤があれば枚数重視
赤入りの手で、リーチの待ち取りは「枚数重視がほぼ絶対」です。
例2 ツモ ドラ
たとえシャンポン待ちの方があがりやすそうでも、両面リーチが基本です。
祝儀はツモると3倍の収入なので、枚数が倍の方が絶対お得。
たとえ祝儀が1枚2000点でも
出あがり2600点 → +4600
ツモあがり1000-2000 → +10000
収入にこれだけの差があるのです。 一発・裏があればさらに差は開きます。
例3 ツモ ドラ
ツモり三暗刻の手でも赤があれば 切りリーチが実戦的。
枚数が4枚と7枚では、あがりやすさにかなりの違いがあります。
セオリー・まとめ
祝儀麻雀はツモあがりを狙う。
赤絡みの仕掛け
赤牌のチップはメンゼン限定の場合もあるのですが、
そうでなければ赤のある手は当然仕掛けていきます。
例4 ドラ
たとえばこの手で、上家から が出たとします。
たとえ巡目が早くても、鉄板でチーしましょう。
メンゼンでなんとかなりそうですが赤が使えるとは限らないし最悪リーのみです。
それよりもタンヤオ赤で2000点+祝儀を確実に取りに行きます。
手役がどうにもつけられない場合をのぞき、
赤絡みのカン4、カン6は確実に鳴いたほうがいいです。
さて、すんなりテンパイを果たし例5の形になりました。
例5 チー
ここで上家が を切ってリーチしてきました。
はい、これも鳴きましょう。
フリー雀荘では現物食い替え(たとえば中をポンして中を切る、234から1を鳴いて4を切るなど)
は認められていない店も多いのですが、 この赤は全国共通で鳴けます。
カンチャンでチーして 切り、という有名な手段です。
チー チー
リーチの一発を消し、自分の手の収入を大幅にアップさせているので
ツモ1回放棄する価値はあるとみていいでしょう。
あとはこのまま全ツッパ!です。赤赤のテンパイを崩すことはまずありえません。
赤入りは愚形でも即リーチ
例6 ツモ ドラ
こんな手でヤミテンにしてしまう打ち手は弱気です。
愚形でも堂々と先制リーチを打ちましょう。
ツモ切りもうまいように見えて下手くそです。
本当に有効な手変わりは少ないし、 両面ならあがれるわけではありません。
祝儀麻雀で見かけの華麗さなど不要、祝儀を稼いだもん勝ちです。