ドラと手役の選択


ドラと手役、どちらかをあきらめなくてはいけないケースが多々あります。
そのときはどうやって打牌を決めればいいのか考えましょう。

テンパイ時の選択

基本的に、待ちの多いほうを選択します。

例1   ドラ

この手なら 切りリーチが正解。

ドラ表示牌に が1枚使われていますから、カン は残り3枚しかありません。

の7枚待ちの半分以下。

三色があっても得点が倍以上になるわけではないので、圧倒的に三面待ちが有利です。


例2   ドラ

今度はドラ切りのピンフの方が有利。

3900の8枚待ちと5200~8000の4枚待ちですが、
ピンフリーチでも一発か裏ドラで満貫になりますし
他家とのテンパイ競争になったとき、アガリ牌の枚数が多いほうが良い。


例3  ポン  ポン  ドラ

例3のように得点が倍以上違う(2000点と5200点)場合は
さすがに手役有利だと思います。

軽く流したい局面でなければ、切りでトイトイに受けましょう。

イーシャンテン時での選択

例4   ドラ

メンツオーバーでのターツ選択です。
234の三色を狙っても高目、高目と来なければリーチのみになってしまいます。
ドラ入りターツを外すのは、非常に損な選択です。

手を遅らせる 切りや 切りは論外ですよ。

セオリー・まとめ

不確定の2ファンより確定1ファンの方が一般的に有利。


例5   ドラ

ドラ2で456がはっきりと見える大チャンス手です。

しかしこの手を確実にモノにしようと思えば 切りがベスト。

手広いソーズの連続形に手をかけるのは抵抗があるし、
ドラを切ってまで三色を狙う必要はないように思います。


例6   ドラ

これはドラ切りの一手。
タンピンに345の三色が狙える手でドラは不要です。

ドラと手役のどちらが優秀であるか一概に決めつけることはできません。
手役を優先するケースもあれば、ドラを優先するケースもあります。
どちらを選ぶかは受け入れの広さ、アガリやすさを比較して決めましょう。

セオリー・まとめ

ドラと手役の選択は、受け入れが広い方を選択すれば失敗が少ない。

序盤での選択

序盤であればドラと手役の可能性を両方残した方が良いパターンが圧倒的に多い

例7   ドラ

★東1局2巡目 南家の手牌<

マンズのホンイツが狙える手で、ドラが浮いています。

ここでドラを切ってしまうのも、 を切り出すのも感心しない打ち方です。

字牌が重なるとホンイツに必要なターツが揃うのですから、

この手牌で を捨て牌にかぶるのは痛すぎます。

切りは早計です。ドラが重なればホンイツと同じ点数が見込めるし、

を引けばホンイツは断念したほうよいでしょう。

結論として、 を払うのが序盤での妥当な選択だと思います。

「二兎追うものは一兎も得ず」といいますが、この言葉が麻雀に当てはまるとは限りません。
特に序盤はさまざまな可能性が残せる打ち方をするべきです。


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