居酒屋ペチョーリン伝説-刻子市民外伝- 最終話

現代の英雄などと言われ天鳳界隈でチヤホヤされていたのも遠い昔。映画ブロガー、ライブハウスブロガーと延命を図るも軸がないので迷走しまくったあげくペチョーリンはひっそりと引退。潤沢な資金をバックに全国にチェーン居酒屋を展開するべく動いた。メニューブックの作成の途中で「コピーライティング」の技術者が必要不可欠だとしったペチョーリンは、かつての盟友・刻子市民に大役を依頼する。だが完成を目前にしてあまりのプレッシャーに刻子市民の精神は破壊されていくのであった。


ペチョーリン「あかん、もう市民さんは限界まできてる!これ以上やると精神が崩壊してしまう」

刻子市民「『海鮮は本物を見るべき…』海鮮物のページはこれでいきましょう。もう少しだ…」

ペチョーリン「正直、言葉を考えるだけって感じでコピーライターの仕事をなめてました。 商品を理解し、言葉を組み合わせる。それは自分の精神を蝕んでいく作業です」

刻子市民「えっ?」

ペチョーリン「えっ?」

刻子市民「くっ」

…………………

ペチョーリン「 すでに市民さんは日本語もわからんようになってしまったんや…。最大の不幸は有り余る才能を持ちながら、それに耐え切れる精神がなかったことや。才能が暴走して激しい自家中毒のような状態に悩まされてたんや」

刻子市民「うふふ。まだやれますよ」

ペチョーリン「まだ言葉は理解できるみたいですね。あまり根を詰めるのはよくありません。ここらで休憩しましょう。そうだ、市民さんの好きなマイラバを聞きましょう。」

刻子市民「マイラバいいっすね。Aliceとか好きですよ。マイラバばかにするやつは許さないよ」

ペチョーリン「じゃあ、Aliceをかけましょうか」

MY LITTLE LOVER – ALICE

刻子市民「くくく…」

ペチョーリン「ど、どうしたんですか?」

刻子市民「サビの部分、何を言ってるかわからへん。もう僕は日本語も聞き取れなくなってしまったんや…大好きなAliceのサビの部分が何言ってるかもわからなくなってしまった…」

ペチョーリン「えっ?」

刻子市民「ついでに冒頭も何いってるかわからへん…。サビの部分なんか本当にわかれへん。レゲレゲなんとかしか聞こえへん…」

ペチョーリン「し、市民さん。それは…」

刻子市民「☆▼□×+▲*△」

ペチョーリン「市民さんが…市民さんが….「白いカイト」ならこんなことにはならなかったのに…「Hello again」でもよかったのに…なんでよりによってAliceを選択してしまったんや…」

ペチョーリンはあまりの事実に戸惑い、Aliceを止めなかった自分を後悔するのであった。

ペチョーリン「 まるでアカギの最後のようや。「9」で勝負して7戦目で決着がついているのにも関わらず、8戦目の牌を出したアカギと一緒や。もう市民さんはあかん…」

刻子市民「うふふ。うふふふふふふ」

崩壊する刻子市民の前に置かれた紙を見てペチョーリンは驚愕するのであった。

ペチョーリン「 か、完成している。崩壊していく精神の中でも市民さんは戦っていた。ありがとうございます。これを音無さんに届けるので、あとはサナトリウムで療養してください」

居酒屋ペチョーリン伝説 刻子市民外伝 完

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