Because I love you

多くの人にはどうでもいいけど、とても気になったことを書こう。知り合いの中学3年生の英語の中間テストにこんな感じの設問があった。

【次の英語の疑問に、英文で答えなさい】
文章読解なので、答えは先の文章を読めばすぐにわかる。

Q:Why Pechorin didn’t play Tenhou?
【訳:なぜペチョーリンは天鳳をプレイしなかったの?】

彼女は解答欄にこんな感じで書いた。

He was sick .(彼女の答)
【訳:彼は病気だった】

これが×の不正解で朱書きで先生が書き足していた。

Because he was sick . (テスト的な正解)

設問のポイントは「Why」で聞かれたら「Because」を使いなさいといった感じで、私も中学だか高校だかで「WhyとBecause」はワンセットだと習った。 知り合いのカナダ人に「なんで彼女の答は間違いなの? どこが? これで正解じゃないの?」と質問された。論点は2つだ。

・この回答で×をされる理由がわからない
・先生が「正しい答」として朱書きで書いた文章が間違っている

Becauseは単独の文章として頭で使うことができないという英文法のルールがある。 彼女の学校の先生が書き足した答では、この英文のルールにひっかかってしまう。カナダ人の彼が言うには「こういう文章を書いていると国語の時間に先生によく怒られた」みたいな話だった。

日常会話ではBecauseで話し始めることは多いし、口語表現としては存在している。歌詞やタイトルにもなっている。だけども、これは間違った文章だ。論文などのフォーマルな文章ではまず使わない。こういう崩れた表現は頻繁に見かけるし、マクドナルドのキャッチフレーズのI’m loving itも文法としては間違っている。間違いをわかったうえで採用しているわけだ。 そこに目くじらを立てているわけではない。

だけども、日本の教育でテストで正解とされる文章が、英文として明らかに間違っているってのは、ちょっとかわいそうではないか?って不満だ。

正しく答を書くならば、彼女の答で十分だろうって話だ。
「なんでペチョーリンは麻雀をプレイしなかったのか?」「彼は病気だった」で会話としても成立するし、説明としても文章としても十分だろうってことです。国語の問題でも理由を聞かれて「だったから」の「から」や「だから」を付けないと減点される問題もあったと思うけど、この手の減点って本当にくだらないと思ってしまう。

どうしても「because」を使うことを要求されるならば、何通りかある。

Pechorin didn’t play Tenhou because he was sick.
It is because he was sick.

どっちにしろ、単独の文章で頭にBecauseがこないように書くわけだ。この点で先生の答が間違ってる。

いろいろと不満には思う。テスト的に意地でもBecause使わせたいってのはわかるんだけど、それでテストで正解をもらっても、最終的に世界標準で間違っているという事実。なんのための教育で何をテストしてるのか?って話になる。それとは別に、現行のシステムがこうなっている以上は、我々は従うしかない。じゃないと、テストで点をもらえないし、大学にも行けない。プライオリティーをどこに置くのかで、とるべき選択は変わるだろうし、日本のシステムにあわせる柔軟さと寛容さがないといけないってのもわかる。

別に私も目くじらてて日本の教育制度のダメな部分を指摘したいわけでも、こういう細かい矛盾点をあげて世の中に訴えたいわけでもない。もっと個人的な思いで、これで×をもらった女の子がかわいそうだなぁってぐらいだ。それだけなんだけどね。

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