ショヒョーリン「君がオヤジになる前に」他

ざっくり書評を書いてみよう。あんまり掘り下げません。書評というよりブックガイドかな。

4198630496 君がオヤジになる前に
堀江 貴文 福本 伸行
徳間書店 2010-10-29
 

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鯖無さんに貸していただいたので読んだ。堀江さんの本は何冊か読んだけど主張は大差ない。悪く言えば同じことをずっと言っているし、良く言えばぶれずに一貫している。この本はビジネス本というよりも、年代ごとへのメッセージをまとめた人生観を描いた感じだ。普段の言動からわかるように、無駄なものを排除した合理的な考え方の持ち主だとは思う。愛、思いやりといった感じの伝統的な考え方をばっさり斬り捨てて、能力や結果を追い求める。これも悪く言えば冷たいといった感じになるし、逆をいえば、結果さえ出せばその結果を公正に評価してくれる。能力ある人には堀江さんのような上司は、人間関係のしがらみや贔屓といった「わけのわかんない不平等」に左右されるものがない平等な組織だろうし、逆に能力のない人には人間関係に依存した甘えが許されない過酷な世界かもしれない。

この人が特殊なのは、すさまじいパワーを持っている点だ。成功のためには遊ぶ間もなく必死に働くという感じのことをサラっと言ってのける。その方向性がどうなのか? という問題はあるけど、やることを徹底的にやっている。人によっては、社会のスキをついて楽して儲けている人みたいな印象を受けるかもしれないが、そうではなくって、1分1秒を無駄にしない時間の管理や考え方、作業スピードとか異常とも思える徹底ぶりだ。自分にできることは、他の人にもできるみたいな風に思ってそうだけど、これをマネできる人はそうはいないだろう。

【ほぼノーカット】堀江貴文被告上告棄却緊急記者会見

この会見も生で見ていたけど、二面性の問題などバランスをとって考えているなぁと思った。とても面白い動画なので、興味ある方は見てください(ちょっと長いけど) だけども、本の主張を読むと「そうだよね」って納得できる部分も多いけど「さすがにそれは違うんじゃね?」って思うところもあって、参考になる部分ならない部分は取り捨ての選択をしてみてください。主張が一貫しているので、考えていることが明確、だから私にとってみたら裏がなさそうって意味でイノセントな感じにも見える。もし、ビジネス書として読みたいのならば、こっちの方をおすすめしたい。

4797326948 堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方
堀江 貴文
ソフトバンククリエイティブ 2004-08-31
 

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ビジネス本としては、今回の「君が~」より具体的なことが書かれている。君が~のほうは、人生観みたいな部分が色濃いので、そういうのを求めてないならばこっちのほうが参考になりそう。カンタン!とか書いているけど、カンタンではないと思うよ。寝る間も惜しんで働く覚悟があるという条件がまずボトムにある。しかも、それを数年に渡って続ける必要があるわけだ。

もう1つ、本をすすめておこう。

ライブドアとの闘いの日々―こいつら初めからインチキだった!!
ライブドアとの闘いの日々―こいつら初めからインチキだった!! Nikaidou.com  

スポーツサポートシステム 2006-03
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この本もいいよ。悪人としての堀江貴文を追求していく内容で、内容の信憑性という問題はあるものの、生々しい感じがして楽しく読める。物事が現在進行形だった時点で執筆されたもので、今の時点から読むと消化不良な感じもするけど、そこを差し引いても悪い本ではないと思う。もう1つの側面から見た堀江貴文といった感じで読んでみるといいかもしれない。

さらにもう1つ、おすすめしておきたい。

何のために働くのか 何のために働くのか
北尾 吉孝
 

致知出版社 2007-03
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フジテレビ買収の時に、フジ側のホワイトナイトとして登場したSBIの北尾さんの本だ。メディアで言ってた相当強気な発言が強烈に印象にのこっている。けっこう売れた本らしい。考え方としては、当時の図式を反映しているのか、堀江さんと北尾さんでは真逆だ。

本は日本人の古くからある伝統的な道徳や倫理感に基づいているように思う。人生を幸福に生きる、という意味では両氏ともに到達地点は同じだろうけど、アプローチは真逆だ。「天命」「精神」「儒教」などといった言葉が頻繁に出る、いまどき珍しい感じの内容は、若い世代には少し受け入れがたい精神論といった感じにも みえた(安岡正篤氏の思想的な影響が濃い)

知り合いの税理士の先生のところに遊びにいった時に、 なんか面白い本を貸してくださいって言ったら貸してくれた。ドラッカーがあったので「ドラッカー貸してくださいよ」って言ったら「あんたにドラッカーなんか10年早いわ」と言われ、こっちの本を貸してくれた。女性の税理士(おばちゃん)なんだけど、なんでこの本を貸してくれたのか、けっこう深く考えてしまう。

堀江さんの本を読んでも、相当な部分で彼自身の「迷い」を読み取ることができる。それは「包容力」の問題や、もっとスピリチャルな部分について。 大きな失敗をして、堀江さん自身も感じるところがあったんだろう。これは巻末の福本伸行さんとの対談の中でもあがっている。いままでの彼のビジネス論法では解けない問題があるんだろうと。その答えは、たぶん北尾さんが書いているような部分に寄るのではないかと思う。今現在、仕事や働くことに悩んでいる人がいるならば、一読する価値はあるかも。

・私がオヤジになる前に

最近は機会があれば、若い女の子とかと意識して話すようにしている。下は中学生から50代の女性まで幅広い。だんだんとジェネレーションギャップを感じるんだけど、それでも共通の話題を見つけては話したり、一緒にドーナッツを食べたりする。中学生や高校生とはアニメやネットの話とか、学校での話とか、彼氏の話を聞いたりする。コナンの映画を観にいこうかという話になったので、今度、コナンの映画も見てくる。別に恋愛対象ではなくって、彼女たち高校生が何を考えて何を食べたりするのかってのを見ているぐらいだ。

20代の女の子とはご飯を食べにいったり買い物に付き合ったりする。若い女の子の買い物に付き合ったりすると、いろんなものが流行ってるんだなぁって感じるわけだ。私ひとりだとまず立ち寄らない場所に連れていってくれる。そういった場に出て行くには、やっぱり小奇麗なかっこうもしなければならない。20歳の頃にはファッション雑誌を買いまくっていたのに、いまでは、メンノンとか見る気もしない。開くのが怖いわ。

知り合いの女の子が「Kate Spade」ってブランドが好きって話を聞いて、このまえ、たまたま東京駅周辺をさまよっていたら、ケイト・スペードのお店を見つけた。ああ、ケイト・スペードだって思ってちょっと嬉しくなってしまった。だからなんだって話なんだけど、まあ、そうやって見える景色が少しづつ変化していく。

彼女たちと話さなくなると、もう急激に老化が始まっていくんだろう。物を作ったりする仕事をしていると、自分の感性がにぶくなっていくのはわりと怖い。だから、いろんな方面からインプットが必要なんだろうと思う。そうやって意識していても、興味がなくなるってしまうことのほうがおおい。とりあえず、毎月、メンノンを買うことからはじめてみようと思う。昔、ヘルムートラングが大好きだったんだけど、いまではどうなんだろう。「ラング着てるとかダッセ」とかなってしまうのかな。まずはメンノンだ。メンノン見てたら間違いない。

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